HG-C

HG-C1100L3-Pを使用すれば、断線検知が可能になりますか?

HG-C1100L3-Pを使用すれば、断線検知が可能になりますか?

《結 論》 
 HG-C1100L3-P(IO-LINKセンサ)をIO-LINKシステムを構築した中で使用すると、“常時” 、

 断線検知が可能となり、生産現場の大きな課題解消に繋がります。 (注1)  (注2)

 (注1):生産現場の大きな課題は、後述

 (注2): “常時” というところがHG-C1100L3-P(IO-LINKセンサ)を使用する場合の

      ポイントです。

      非IO-LINKセンサを使用した場合でも、投光停止機能を使用することで断線検知

      は可能ですが、始業点検/段取り替え時など、投光停止機能を使用する場合のみ

      断線検知が可能となり、タイミング(頻度)が限定されます。

 

 

《詳細解説》

 ・ HG-C1100L3-P(IO-LINKセンサ)使用の場合

  HG-C1100L3-P(IO-LINKセンサ)のC/Q出力から、PD(プロセスデータ)やステータス

  情報が上位ネットワークに定期的に送信されます。

   HG-C1100L3-P(IO-LINKセンサ)の+V(茶)、0V(青)、C/Q(黒)のいづれかの

  リード線が断線すると通信が途絶え、IO-LINKプロセスデータ有効フラグが、ON

  (通信正常) ⇒ OFF(通信異常)となります。(注3)

  (注3):SC-LG2-CEF-Pを使用の場合

 

     

   

   HG-C1000L-2

      

  HG-C1000L-3

 

   HG-C1000L-4

 

   HG-C1000L-5

  

   HG-C1100L3-Pの断線により、X1050(ポート1 IO-LINKプロセスデータ有効フラグ)

   がOFF(0)となる。

 


 ・ HG-C1100-P(非 IO-LINKセンサ)使用の場合

  HG-C1100-P(非 IO-LINKセンサ)の制御出力(黒)ガ断線した場合、ワーク検出時/

  ワーク非検出時共に、負荷(例:PLC 入力回路)がOFFとなります。

  L-ON(ワーク検出時ON)で使用の場合、ワーク非検出時OFFとなりますが、PLC、

  もしくは、センサは、配線が正常・ワーク非検出で制御出力がOFFなのか?、制御出力

  が断線でOFFなのか?、を区別することができません。

  (センサの断線診断ができない。)

 

   HG-C1000L-6

 

《なぜ、センサ断線検知が重要なのか?》
 
 非 IO-LINKセンサを L-ON(ワーク検出時ON)で使用の場合、本来、負荷がONとなる

 が、制御出力(黒)が断線していると、センサ出力がONであっても、負荷がOFFとなります。

 PLCは、制御出力(黒)の断線を診断できず、ワークなしの状態で正常稼動が継続している

 と、誤判断してしまいます。 

 仮に、センサ出力:ONで不良ワークの排出を行なっている場合、不良ワークを排出できず、

 流出することになり、大きな問題になる場合があります。

 

 

   HG-C1000L-7

 

   HG-C1000L-8

 

 

   HG-C1000L-9

 

 仮に、センサ出力:OFFで不良ワークの排出を行なっている場合、出力線断線により負荷

 はONにならず、すべてのワークを不良品であると誤判断してしまい、生産性=0(ゼロ)

 となってしまいます。