制御機器商品共通

誘導負荷の寿命が記載されていないのはなぜ?

条件により突入電流や逆起電力の変化が大きく一定しないため、誘導負荷での電気的寿命は記載しておりません。

誘導負荷とは、ソレノイドやモーターなどのコイル(巻き線)が接続されているもので、開閉時に突入電流や逆起電力が発生しやすい負荷を指します。

条件により突入電流や逆起電力の変化が大きく一定しないため、誘導負荷での電気的寿命は記載しておりません。

商品によっては時定数や力率を指定して表記するものもありますが保証値ではなく、あくまでも目安で、必ず実機での評価が必要となります。

 

◆負荷の種類と突入電流

負荷の種類とその突入電流特性は、開閉頻度とも関連して、接点溶着を起こす大きな要因です。特に突入電流の存在する負荷の場合には定常電流と共に突入電流値を測定し、 選定するリレーとの余裕度をご検討ください。下表は代表的な負荷と突入電流との関係を示したものです。

また、リレーによってはCOM、a接点の極性により電気寿命に影響することがありますので 実使用極性でご確認ください。

 

負荷の種類 突入電流
抵抗負荷

定常電流の 1倍

ソレノイド負荷 定常電流の 10 ~ 20倍
モータ負荷 定常電流の 5 ~ 10倍
白熱電球負荷 定常電流の 10 ~ 15倍
水銀灯負荷 定常電流の 約 3倍
ナトリウム灯負荷 定常電流の 1 ~ 3倍
コンデンサ負荷 定常電流の 20 ~ 40倍
トランス負荷 定常電流の 5 ~ 15倍