制御機器商品共通

突入電流は負荷によりどのような違いがありますか?

代表的な負荷と突入電流との関係を解説します。

負荷の種類とその突入電流特性は、開閉頻度とも関連して、接点溶着を起こす大きな要因です。

特に突入電流の存在する負荷の場合には定常電流と共に突入電流値を測定し、 選定するリレーとの余裕度をご検討ください。

下の表は代表的な負荷と突入電流との関係を示したものです。

また、リレーによってはCOM、a接点の極性により電気寿命に影響することがありますので 実使用極性でご確認ください。

 

負荷の種類 突入電流
抵抗負荷

定常電流の 1倍

ソレノイド負荷 定常電流の 10 ~ 20倍
モータ負荷 定常電流の 5 ~ 10倍
白熱電球負荷 定常電流の 10 ~ 15倍
水銀灯負荷 定常電流の 約 3倍
ナトリウム灯負荷 定常電流の 1 ~ 3倍
コンデンサ負荷 定常電流の 20 ~ 40倍
トランス負荷 定常電流の 5 ~ 15倍

 

負荷の突入電流波と時間的関係

 

※リレーやスイッチの定格は抵抗負荷を基準に記載しておりますので、突入電流が発生する負荷を制御される場合は、事前に実機での評価を実施いただくようにお願いします。

お問合せ頂く場合は負荷電圧、負荷電流、突入波形(ピーク値や突入時間がわかるもの)、開閉頻度、周囲温度などの使用条件をお知らせ下さい。