表示器全般

GTシリーズのスルー機能を用いてPLCと通信する際、BCCエラーが発生する場合の対処方法について

GTシリーズのスルー機能を用いてPLCと通信する際、BCCエラーが発生する場合の対処方法について

質問:
表示器GTシリーズに弊社PLC、FPシリーズを接続し、表示器GTシリーズの持つスルー機能を用いて、FPWINGR(パソコン側)を使い、PLCのプログラムをアップロード、ダウンロード、プログラム照合等を行う時、エラーコード40「BCC(ブロックチェックコード)エラー」が発生する場合があります。このエラーの発生を防ぐ対処方法を教えてください。


回答:
1.パソコンのシリアルポートのバッファを最小に設定する。
パソコンのRS232Cポートの受信バッファ、送信バッファの大きさを最小にします。
こうすることで、エラーを回避することができます。
具体的には、Windowsの「スタート」→「コントロールパネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」→「システム」を起動します。
「ハードウェア」タグをクリックし、「デバイスマネジャ」釦をクリックして一覧を表示します。
ポートの中に通信ポートがありますので、これをクリックして設定を開きます。
「ポートの設定」タグをクリックし、「詳細設定」釦をクリックして詳細設定を開きます。
ここで、受信バッファ、送信バッファ共に最低に設定し、OKをクリックして設定完了します。

2.各ポートの通信速度を合わせる。
通常、表示器のツールポートの通信速度は115200bps、COMポートは9600bpsに設定されています。
スルー機能は、表示器が受け取ったデータを処理後転送する中継作業を行っています。
そこで円滑にこの作業を行う為、ツールポートの通信速度を9600bpsに設定してください。

3.上記二例の対策を行っても改善しない場合は、パソコンのUSBポートを利用ください。
市販のUSB-RS232C変換ケーブルを利用して表示器のツールポートに接続します。
パソコンに搭載されているRS232CポートのドライバICは、メーカ毎に性能にバラツキがある為、トラブルの原因になりやすいのが現状です。
それに引き替え、USBポートは安定していますのでトラブルを未然に防げます。