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GVシリーズ:アラーム履歴設定でアラーム表示が表示されない(データ格納先がSRAMの場合)

GVシリーズ:アラーム履歴設定でアラーム表示が表示されない(データ格納先がSRAMの場合)

質問:
サンプリングのアラーム表示設定(履歴の格納は内蔵のSRAM)をしていますが、画面に何も表示されません。基本的なサンプリング設定・バッファ設定・メッセージ設定等は設定済みです。また、PLCのサンプルコントロールメモリ(読込みエリアn+3~3W)の U:サンプル稼動中ビット/スタートビットもONさせています。何故、表示しないのですか?


回答:
保存先にSRAMを選択した時には、SRAMエリアの初期設定が必要になります。
これを行わないと、サンプリングを行いませんのでご注意ください。
下記に示しますのでご参照ください。

★注意1★<SRAMのメモリ確保>

SRAMのメモリ容量は、アラーム機能の場合、
3×サンプル回数+15+ワード数×96(ワード)
のバファリングファイルを確保してください。
詳しくはリファレンスマニュアルの第22章データロギング(22-6)を参照。

★注意2★<内蔵SRAMにデータを蓄積させる時の設定ポイント:弊社PLCの例>

該当する画面で、「メモリカードモード」設定を追加します。
「アラーム表示」により異常履歴を残すには、この「メモリカードモード」設定が必要になります。
メニューバーのパーツ→メモリカードをクリックします。
(メモリカードモードアイコンをクリックしても良いです。)
虫メガネアイコンをクリックして設定内容を確認します。
ここでメモリがDT100になっていますが、これは「メモリカード制御エリア」になります。
シーケンサのプログラムで他に使われていましたら、使われていないエリアを設定し直してください。
問題無ければこのままで良いです。
次に、「メモリカード設定」をクリックして開き、その中のタイプを「バッファリングファイル」にしてください。
OKを押して設定完了です。

次にフォーマットスイッチアイコン(虫メガネアイコンから左へ6つ目の水色のスイッチアイコン)
をクリックしてベース画面に貼り付けます。
これは内蔵SRAMをメモリカードに設定したエリアの初期化に使います。
アラーム表示の場合、ローカルメイン画面で内蔵SRAMをフォーマットしただけでは使えませんので
使用前にこのスイッチを押して初期化してから使います。

最後にデータを蓄積する為、サンプリングコントロールメモリ(弊社PLCの場合DT3)に
16進数でH8を書き込んでサンプリング開始状態にしてください。

●GV52Sの画面例
アラーム履歴画面で、警報リレーR1200~R1381をONしたとき
対応するメッセージを履歴として蓄積ます。
この例では、1秒毎に監視に行くようにしています。
添付ファイルを参照ください。

画面0では、内蔵バッファを使う方法、
画面1では、SRAMを使う方法でそれぞれ作成してあります。
(SRAMの場合、停電時保持できます。またGVWINで吸い上げ保存可能です。)