HL-G1

HL-G1において、レーザ放射を停止させてデータ不定状態になると、出力動作はどうなりますか?

HL-G1において、レーザ放射を停止させてデータ不定状態になると、出力動作はどうなりますか?

におレーザ放射を停止させている間は、データ不定状態となります。

この時、デジタル表示部は『------』となり、測定値は『-999.9999』となります。

この結果、使用方法によっては、意図しない出力動作になる場合があります。

 

例を挙げて説明します。

HL-G125-A-C5(拡散反射120±60㎜タイプ)を使って、シート材料のたるみ量検査を

考えます。 (図1、図2)

HL-G1_シートのたわみ

設定は、次のようにします。 (図3)

 ・判定出力選択【Ind】(独立) (たるみ過ぎと張り過ぎの場合にNGとするため)

 ・OUT1(黒線):たるみ過ぎの時、出力ON(オープン) しきい値 a=+5.00

 ・OUT2(白線):貼り過ぎの時、出力ON(オープン)  しきい値 b=-5.00  

  (注):しきい値は、たるみ量の基準値を±5.00㎜とした場合の例です。

 

HL-G1_判定出力選択(独立)

測定中、たるみ量が基準値内の場合は、OUT1、OUT2共にOFF(クローズ)となります。

レーザ停止状態になると、測定値は『-999.9999』となり、判定基準(下限)の-5.00を下回る

ことになりますので、OUT2(貼り過ぎ)の出力がON(オープン)となります。 (図4)

 

HL-G1_レーザ停止状態

レーザ放射を停止させた時にOUT2を出さないようにする対策ですが、あいにく、データ不定時

の測定値を任意の値にすることができないので、できません。

負荷用電源と本体用電源を別々にしていただき、レーザ照射を停止する時には負荷用電源を

切っていただくなどの対策を代替案として提案させていただきますので、ご検討願います。

(図5)

 

HL-G1_配線図