HL-G1

HL-G1のタイミング入力を利用してワークの高さ判別をしたいのですが、どうすればよいでしょうか?

HL-G1のタイミング入力を利用してワークの高さ判別をしたいのですが、どうすればよいでしょうか?

まず、タイミング入力を使わないと、なぜうまくいかないのか?を例を挙げて説明します。 (図1)

 

・ワーク:OK品/NG品(高い)/NG品(低い) 3種類

・判定出力選択:【LoGIc】 NG品(高い)またはNG品(低い)を測定したら、OUT1を出力。

・OK品とNG品(高い)の間に高さ判定基準(上限)を設ける。

 OK品とNG品(低い)の間に高さ判定基準(下限)を設ける。

 

HL-G1_判定出力選択_論理

ワークがない時の計測値は、NG品(低い)の計測値と共に高さ判定基準(下限)を上回ります

このため、ワークがない時にもOUT1が出てしまうことになります。

 

(注) 測定値はワークがセンサから遠ざかる程大きくなるので、OK品よりNG品(低い)の方が測定値が

    大きくなります。、

 

対策として、タイミング入力を利用し、ワークがある時の計測値をホールドさせる方法があります。

 

<手 順>

 ① ワークの到達を検出できるようにするため、タイミング入力用のセンサを配置し、センサ出力と

    タイミング入力を接続します。

    タイミング入力用のセンサとして透過型ビームセンサを使用し、ワークがない時に出力がONと

    なるように動作設定は入光時ON(Light-ON)とします。 (図3)

                       HL-G1_タイミング入力_透過型

② タイミング入力を入れない時の計測データとOUT1は、図4のようになります。

    そこで、ワークがない時にタイミング入力をONさせます。

    このようにすることで、次のワークを測定するまで測定値がホールドされますので、ワークがない

    時にOUT1が出力されることはありません。

    (注) ただし、NG品を測定した場合は、次のワークを測定するまで出力が出てホールド

        されます。

HL-G1_タイミング入力有無