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PLC小型機種と中大型機種での強制入出力動作の違い
PLC小型機種と中大型機種での強制入出力動作の違い
下記の回路の場合、小型機種と中大型機種では強制入出力動作に違いがあるようですが、どの様に違いますか?
x1 x2
-||--||-------[ ]-R0
R0
-||----------[ ]-R10
略
R9010
-||------[call 0]-
略
--------[sub 0]-
R9011
-||----------[ ]-R100
R0
-||----------[ ]-R101
----------[ret]-
上記の回路で、x1、x2がOFFとする時に、R0を強制ONにした場合、
PLCの機種によって違いがあります。
●小型機種(FP0、FP1、FP-M、FP-e、FPΣ)
R0を強制ONで
R10 :OFF
R100:OFF
R101:OFF
●中大型機種(FP2、FP2SH、FP10SH)
R0を強制ONで
R10 :ON
R100:OFF
R101:ON
この違いは小型機種では、
x1 x2
-||--||------[ ]-R0
OUT命令が働きR0をOFFにする為、
以後のプログラム演算としてはR0はOFFとして働きます。
したがって、R10、R101もOFFとなります。
しかし、演算後は強制入出力機能が働き、FPWINGR上では、
R0はONとしてモニタされる訳です。
一方、中大型機種では、OUT命令とKEEP命令に割り当ててある
リレーを強制出力にセットすると、OUT命令とKEEP命令の実行結果より
強制出力の状態の方が優先されるように設計されています。
その為、R10、R101もONになります。
ただし、SET命令、RESET命令、F0を始めとする応用命令を使っている時は、
強制出力より優先されますので、小型機種と同じ結果となります。
この事から強制入出力におけるOUT命令とKEEP命令だけは
小型機種と中大型機種では動作が違いますのでご注意ください。
添付ファイルはこちらです。