HG-C

HG-C1100をD-ONで使用。ヒステリシスを微調整できない。なぜですか?

HG-C1100をD-ONで使用。ヒステリシスを微調整できない。なぜですか?

残念ながら、制約条件に合わない様なヒステリシスには、微調整できません。

 

HG-Cシリーズを通常モード、D-ONで使用する場合、ヒステリシスの微調整には次の2つの

制約条件があり、両方共、満たす必要があります。

1) しきい値 + HYS(ヒステリシス) ≦ 35.00(mm) 

            HG-C1100の場合、測定中心、測定範囲は100mm±35mmで、D-ONで使用の場合、

   測定値が大きくなる側にヒステリシスが付きますので、制約条件を数式で表すと、

            上記のようになります。

 

2) HYS(ヒステリシス):0.02mm(MIN.) ~ 35.00mm(MAX.) 

   HYS(ヒステリシス)は上・下限値が決められており、この値を超えるしきいを設定する

   ことはできません。

 

 

 

dispImage (77)-1

図1はしきい値、HYS(ヒステリシス)が初期状態で、出力動作を通常モード、D-ONに設定

した場合の動作チャートです。

HYS(ヒステリシス)は測定値が大きくなる側(出力がON ⇒ OFFに変化する側)に

付きます。

しきい値、HYS(ヒステリシス)共に、測定範囲内にあり、制約条件(1)、(2)共、満たし

ています。

 

 

 

dispImage (78)-1

図2はしきい値が初期状態で、HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)に設定変更した

状態です。

この状態から、HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)より大きくすることは、できません。

 ・0.00(しきい値) + 35.00(HYS) =35.00となり、HYSを35.00(mm)より大きく

  すると、制約条件(1)を満足しません。

 ・HYSを35.00(mm)より大きくすると、制約条件(2)を満足しません。

 

 

 

 

dispImage (79)-1

図3はしきい値を10.00(mm)に設定変更した状態です。

この状態から、HYS(ヒステリシス)を25.00(mm)より大きくすることは、できません。

・10.00(しきい値) + 25.00(HYS) = 35.00となり、HYSを25.00(mm)より

 大きくすると、制約条件(1)を満足しません。

 

 

 

 

dispImage (80)-1

図4はしきい値を-10.00(mm)に設定変更した状態です。

この場合、測定値が25.00(mm)になると、出力がON ⇒ OFF となります。

この状態から、HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)より大きくすることは、できません。

  ・HYSを35.00(mm)より大きくすると、制約条件(2)を満足しません。