HG-C

HG-C1100をL-ONで使用。ヒステリシスを微調整できない。なぜですか?

HG-C1100をL-ONで使用。ヒステリシスを微調整できない。なぜですか?

残念ながら、制約条件に合わない様なヒステリシスには、微調整できません。

 

HG-Cシリーズを通常検出モード、L-ONで使用する場合、ヒステリシスの微調整には、

次の2つの制約条件があり、両方共、満たす必要があります。

 

1) | しきい値 - HYS(ヒステリシス) | ≦ 35.00(mm)

             HG-C1100の場合、測定中心、測定範囲は100mm±35mmで、L-ONで使用の場合、

   測定値が小さくなる側にヒステリシスが付きますので、制約条件を数式で表すと、

   上記のようになります。

 

2) HYS(ヒステリシス):0.02mm(MIN.) ~ 35.00mm(MAX.)

           HYSは上・下限値が決められており、この値を超える場合、しきい値を設定することは

          できません。

 

 

 

dispImage (81)-1

図1はしきい値、HYS(ヒステリシス)が初期状態で、出力動作を通常モード、L-ONに設定

した場合の動作チャートです。

HYS(ヒステリシス)は測定値が小さくなる側(出力がON ⇒ OFFに変化する側)に

付きます。

しきい値、HYS(ヒステリシス)共に、測定範囲内にあり、制約条件(1)、(2)共、

満たしています。

 

 

 

dispImage (82)-1

図2はしきい値が初期状態で、HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)に設定変更した

状態です。

 ・| 0.00(しきい値) - 35.00(HYS) | = 35.00となり、HYSを35.00(mm)

  より大きくすると、制約条件(1)を満足しません。

 ・HYSを35.00(mm)より大きくすると、制約条件(2)を満足しません。

 

 

 

dispImage (83)-1

図3はしきい値を-10.00(mm)に設定変更した状態です。

この状態から、HYS(ヒステリシス)を25.00(mm)より大きくすることは、できません。

 ・| -10.00(しきい値) - 25.00(HYS) | = 35.00となり、

  HYSを25.00(mm)より大きくすると、制約条件(1)を満足しません。

 

 

 

dispImage (84)-1

図4はしきい値を10.00(mm)に設定変更した状態です。

この場合、測定値が-25.00(mm)になると、出力がON ⇒ OFFとなります。

この状態から、HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)より大きくすることは、できません。

・HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)より大きくすると、制約条件(2)を満足しません。