HG-C

HG-C1100を使用。基準ワークを0表示にして公差判別したい。設定方法は?

HG-C1100を使用。基準ワークを0表示にして公差判別したい。設定方法は?

次の手順で設定変更してください。

 

1) 設定変更のために、PROモードに入ります。

   (PRO表示灯(橙)が点灯します。

 

dispImage (91)-1

    応答時間(SPED)の設定変更は必要ありませんので、DOWNを押します。

 

 

2) 出力動作(L-d)を設定します。 

dispImage (92)-1

  入光時ON(L-ON)または、非入光時ON(d-ON)を設定し、DOWNキーを押します。

 

 

3) 検出出力(SEnS)を1点ティーチング(ウインドウコンパレータモード)に設定し、

   DOWNキーを押します。

   dispImage (93)-1

 

出力動作(L-d)および、検出出力(SEnS)の設定により、動作チャートは

図5、図6のようになります。

   dispImage (94)-1

 

 

4) HYS(ヒステリシス)を必要に応じて調整します。(初期値は、0.07)です。

   DOWNキーを押します。

dispImage (95)-1

 

 

5) 外部入力(InPt)を0SET(ゼロセット)に設定します。

   (外部入力の初期値は、0SET(ゼロセット)です。)

   DOWNキーを押します。 

dispImage (96)-1

  PROモードでの設定変更は、以上です。

  DOWNキーを3秒長押しして、計測モードに戻ります。

 

 

6) 公差(上下限値 2_SL、1_SL)を設定変更します。

  (上下限値の初期値は、上限値:2_SL=0.70、下限値:1_SL=0.00です。)

dispImage (97)-1

 

 

  dispImage (98)-1

  1_SL(下限値)に設定されている場合、次の様に微調整されます。

   ・UPキー操作で、0.00(初期値) ⇒ 0.01 ⇒ 0.02 ・・・

   (UPキーをワンクリックする毎に、1digit(0.01)づつ+(プラス)される。)

     ・DOWNキー操作で、0.00(初期値) ⇒ -0.01 ⇒ -0.02 ・・・

      (DOWNキーをワンクリックする毎に、1digit(0.01)づつ、-(マイナス)

    される。)

 

 

dispImage (99)-1        2_SL(上限値)に設定されている場合、次の様に微調整されます。

   ・UPキー操作で、0.70(初期値) ⇒ 0.71 ⇒ 0.72 ・・・

   (UPキーをワンクリックする毎に、1digit(0.01)づつ+(プラス)される。)

   ・DOWNキー操作で、0.70(初期値) ⇒ 0.69 ⇒ 0.68 ・・・

   (DOWNキーをワンクリックする毎に、1digit(0.01)づつ、-(マイナス)

                される。)

 

 

7) 基準ワークを検出させ、外部入力(桃)を0Vに10ms以上(1ms未満)接続しま

   す。表示が、0.00も(0-SET)になったら、外部入力(桃)を0Vから外しま

   す。

    dispImage (100)-1

 

以上で、設定は完了です。

 

下記に設定変更の一例を示します。 

  ・出力動作設定:d-ON

  ・検出出力:1点ティーチング(ウインドウコンパレータモード)

  ・HYS(ヒステリシス):0.05mm

  ・1_SL:-0.15

  ・2_SL: 0.20 

 

基準ワーク(表示値:0.00) -0.15/+0.20の公差判別(公差外の場合、

出力ON)になります。

 

dispImage - 2022-10-25T165546.515

 

段取り換えで基準ワークが変更になる場合、交差(-0.15/+0.20)が変わらないので

あれば、変更になった基準ワークを検出させ、0-SETすれば、OKです。

 

(注):公差(ウインドウ幅)とヒステリシスには、設定上の制約があります。

    詳細は、下記の記事を確認願います。

 ⇒HG-C1100のウィンドウ幅を狭くしたいが、調整できません。どうすればよいですか?

 ⇒HG-C:ウィンドウコンパレータモードでヒステリシスを大きくできません。なぜですか?