ビーム(光電)・レーザーセンサ全般

透過型ビームセンサの相互干渉の対策方法を教えてください。

透過型ビームセンサの相互干渉の対策方法を教えてください。

複数のビームセンサを隣接して使用する場合、他方のビームセンサの影響を受けて動作が不安定

になる場合があります。その状態を相互干渉といいますが、次のような対策が必要です。

対策1:干渉防止機能付センサを使用する。

干渉防止機能付センサを用いますと機種により異なりますが複数台のセンサの干渉を防ぐことが

可能です。機種により、自動で干渉防止を行なうタイプや投光周波数を切り換えて干渉防止を行

なうタイプのものがあります。

対策2:干渉しない距離だけ離す。

平行移動特性や検出領域特性により、設定距離Lにおける検出動作位置ιをもとめ、その値の

2倍以上の距離をとってください。

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対策3:投光器と受光器とを交互に並べ替える。

光の出る方向が交互に反対となりますので干渉しなくなりますが、この場合、センサ直近では1

台目の投光器から出た光が2台目の受光器に入光する場合がありますので確認が必要です。この

場合、遮光板等を追加するなどの対策が必要です。

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対策4:フードやスリットで光芒を細くする。

この場合、光芒(光の拡がり)を細くすることが可能ですが、検出距離がダウンしてしまいますの

で注意が必要です。オプションにてスリットを販売しているものについては、片側装着時と両側

装着時の検出距離がカタログに記載されていますのでご確認ください。

 

対策5:偏光フィルタを装着する。
センサの投光が赤色光のものは、偏光フィルタを使用することにより干渉を防止することが可能

です。

但し、フィルタにより減光され検出距離がダウンしてしまいますので注意が必要です。装着時の

検出距離がカタログに記載されていますのでご確認ください。