SG-P

SG-P2010-M-Pを、スライド式扉で使用できますか?

SG-P2010-M-Pを、スライド式扉で使用できますか?

結論: SG-P2010-M-P(SG-Pシリーズ)を、スライド式扉で絶対に使用することはできない、

   ということではありませんが、使用上の注意事項がありますので、ご使用いただくには

   実機での確認が必要となります。


推奨:SG-Pシリーズは、開き扉での使用を想定しています。

   (カタログ、Web等では、すべて、開き扉への使用を想定した写真、イラスト等を

    記載しています。)

 

   SG-Pスライド扉01

 

解説: SG-P2010-M-Pを開き扉で使用する場合、アクチュエータは、スイッチ本体に対し、

   Z方向から近づくことになり、この場合は、問題ありません。

 

   SG-Pスライド扉02

   SG-Pスライド扉03

   

   これに対し、スライド式扉で使用する場合、アクチュエータは、スイッチ本体に

   対し、X方向から近づくことになります。

   

   SG-Pスライド扉04

   

    SG-Pスライド扉05

 

   ① アクチュエータ(スライド式扉)がスイッチ本体から見て、十分に遠方に

     ある場合、OSSDはOFFします。

      

       SG-Pスライド扉11

   ② アクチュエータ(スライド式扉)がスイッチ本体中央に向かい、X方向から

     近づき、②の位置に来ると、OSSDはONします。

      ⇒ 安全制御システムを自動リセットに設定していると、この時点で、

        装置が起動します。

      

      SG-Pスライド扉12

   ③ アクチュエータ(スライド式扉)が②の位置からさらにスイッチ本体

     中央に向かいX方向から近づき、③の位置(ON領域のスミマ)に来ると、

     OSSDはOFFします。(ここが、問題)

      ⇒ X方向の検出領域には、図のように中心の大きいON領域の両サイド

        にOFF領域があり、さらにその両サイドに小さいON領域があります。

        このため、一旦ONになったOSSDが、OFFとなります。

     

     SG-Pスライド扉13

 

   ④ アクチュエータ(スライド式扉)が③の位置からさらにスイッチ本体

     中央に向かいX方向から近づき、大きいON領域の範囲内に入ると、OSSDは、

     再び、ONします。

     

     SG-Pスライド扉14

 

   ②の状態で装置が起動(OSSD ON)した後、③の状態で装置が一旦、

   停止(OSSD OFF)することになります。

   この挙動が装置の安全制御都合上、不都合になるようであれば、使用方法を

   改善する必要があります。

 

対処方法:

 (1)  手動リセットにする。

       ⇒ ④の位置にストッパを設け、アクチュエータ(スライド式扉)が④の

         位置に来た後に、手動リセットを掛ける。

 (2)  スイッチ本体とアクチュエータの間隔を、小さいON領域の影響を避けるように、

     広くする。

       ⇒ 検出領域特性は、代表例です。

         センサには、バラツキがありますので、必ず、実機でご確認願います。

 

         SG-Pスライド扉010



 (3) スイッチ本体とアクチュエータの取り付け向きを変更し、Z方向、または、

     Y方向から近づくようにする。