S-LINK V

SL-VMEL-Qを使用。入力は入るが、出力が出ない。エラーは出ていない。

SL-VMEL-Qを使用。入力は入るが、出力が出ない。エラーは出ていない。

次の原因が想定されます。
        
例を挙げて、順に説明しますので、ご確認願います。

  1) 出力ユニット(もしくは、2Chユニットの出力側)に設定されているアドレス

     が、正しくない。

   1)-1  出力ユニットのアドレスが、入出力制御点数を超えている。
   1)-2  出力ユニットのアドレスが、入力アドレス範囲に設定されている。
   1)-3  出力ユニットのアドレスが、プログラムの内部リレーと紐付けされた

         アドレスに設定されていない。

  2) FROM/TO命令の使い方が、間違っている。

  3) 出力機器が未接続、誤接続または、断線している。

 

【 S-INK V 構成(例) 】

SL-VMEL-Q 01

 

【SL-VMEL-Q、 SL―VCH21 設定(例)】 

SL-VMEL-Q 02

 

【プログラム(例)】 

SL-VMEL-Q 03

・FROM U0 K0 K4M0 K8 
  
 U0(先頭入出力番号0のインテリジェントユニット = SL-VMEL-Q)の

 バッファメモリ K0からK8分(8ワード分)のON/OFFデータが読み込まれ、

 Q00UCPUの内部リレーM0から8ワード分(M0 ~ M127)に、桁指定

 4桁で格納される。


・TOP U0 K8 K4M128 K8  
  
 Q00UCPUの内部リレーM128からK8分(8ワード分)のON/OFFデータ

 がU0(先頭入出力番号0のインテリジェントユニット =  SL-VMEL-Q)の

 バッファメモリ K8から8ワード分(K128 ~ K255)に、桁指定4桁で書き

 込まれる。

 

【正常動作状態】 

SL-VMEL-Q 04

 

【プログラムモニタ】 

SL-VMEL-Q 05

・X0(ユニットレディ):ON、X1(BUSY):OFF、 X2(+24V):ON 

 の時に、M0(アドレス:0)がONすると、M128(アドレス:128)がONと

 なる。

 

【SL-VMEL-Q バッファメモリ】

 スイッチを OFF ⇒ ON  → バッファメモリ K0 bit0 ON   → 

 FROM命令により、内部リレー M0 ON → プログラムにより、M128 ON

 → TOP命令により、バッファメモリ K8 bit0 ON 


SL-VMEL-Q 06

 

【不具合動作状態】

1) 出力ユニットに設定されているアドレスが、正しくない。

  1)-1 出力ユニットのアドレスが、入出力制御点数を超えている。
 
      (例) 出力のアドレスを、256に設定

  SL-VMEL-Q 07

 

SL-VMEL-Q 08

 

 ・プログラムモニタ

SL-VMEL-Q 05

   正常状態と変わらない。
      → M0がONすれば、M128がONする。

   (注5) 1)-2、1)‐3も、同様の状態となる。

 

 ・SL-VMEL-Q バッファメモリ 

  SL-VMEL-Q 06

 

   バッファメモリの状態は、正常状態と変わらない。

   (注6) 1)-2、1)‐3も、同様の状態となる。

 

 

 1)-2 出力ユニットのアドレスが、入力アドレスの範囲に設定されている。
 
     (例) 出力のアドレスを、96に設定

  SL-VMEL-Q 09

 

 

 1)-3 出力ユニットのアドレスが、プログラムの内部リレーと紐付けされたアドレス

     に設定されていない。

     (例) 出力のアドレスを、160に設定

  SL-VMEL-Q 10

 

 

2)  FROM/TO命令の使い方が、間違っている。
 
    (例) 下記のようなプログラムを組んでいる。

          ・FROM U0 K0 K4M0 K16

           バッファメモリをK0からK16分(16ワード分)、読み込んで

           いる。
 
           入力側は、正常動作する。

  
         ・TOP UO K16 K4M256 K16 
  
          Q00UCPUの内部リレーM256からK16分(16ワード分)の

          ON/OFFデータがU0(先頭入出力番号0のインテリジェント

          ユニット = SL-VMEL-Q)のバッファメモリK16分

          (16ワード分)、桁指定4桁で書き込まれる。
 
          入・出力制御点数が256点(アドレス:0~255)なので、

          M256以降は無効となり、出力が正常動作しない。

 

 

3) 出力機器が未接続、誤接続または、断線している。
  SL-VMEL-Q 12