- ナレッジベース
- サーボモータ・アンプ
- A6シリーズ(現行品)・A5Ⅱ/A5シリーズ(受注終了品)共用
-
リレー・カプラー
-
コネクタ
-
スイッチ/インプットデバイス
-
ボリューム/エンコーダ
-
制御機器商品全般
-
問合せ窓口
-
ファイバセンサ
-
ビーム(光電)・レーザセンサ
-
フォトマイクロセンサ
-
エリアセンサ
-
ライトカーテン
-
安全機器
-
近接センサ
-
特殊用途センサ
-
圧力センサ・流量センサ
-
検査・判別・測定用センサ
-
静電気対策機器・イオナイザ
-
センサ周辺機器
-
IoT関連ユニット・省配線システム
-
レーザマーカ
-
コードリーダ
-
PLC
-
表示器
-
省エネ支援機器
-
タイマ・カウンタ・コンポ
-
画像センサ・画像処理機
-
UV照射器
-
サーボモータ・アンプ
-
小形ギヤードモータ(受注終了品)
-
ブラシレスモータ アンプ(受注終了品)
-
インバータ
Err18.0 回生過負荷異常保護 とErr12.0 過電圧保護(アンプA、B枠の回生による過電圧異常保護) について、原因と処置を教えてください。[30075]
Err18.0 回生過負荷異常保護 とErr12.0 過電圧保護(アンプA、B枠の回生による過電圧異常保護) について、原因と処置を教えてください。
【原因】:Err18.0 (回生過負荷異常保護)
Err18.0は、モータの回転方向とトルクの向きが逆転すると発生します。この場合、モータは発電モードとなり、回生エネルギーがモータからサーボアンプのPN電圧部に戻ります。しかし、この状態が長時間続くと、PN電圧部の電圧が上昇し、コンデンサの耐圧を超えてしまい、コンデンサが破損します。この問題を防ぐため、P-N間にパワートランジスタを介して抵抗を接続し、トランジスタをONすることで、増加したエネルギーを抵抗で熱エネルギーとして消費します。アンプ内部では、回生開始電圧が設定されており、この電圧を超えて、電圧が下回るまでの間、トランジスタをONして回生抵抗で熱エネルギーとして消費します。初期設定では、内蔵回生抵抗が有効になっており、このONするDutyが1%以下(Pr0.16=0)となっています。この値を超えるとErr18.0が発生します。
【処置】:Err18.0 (回生過負荷異常保護)
(1)動作せずに回生過負荷異常が発生する場合
まず、電源電圧を確認してください。電源電圧が100V品ならば135VAC以下、200V品ならば275VAC以下であることを確認してください。
問題がない場合は、アンプを交換してください。
(2)動作して回生過負荷異常が発生する場合(回生負荷率を確認しながら)
●一定速で発生する場合
負荷を軽くするか、動作速度を下げる、またはモータ・アンプの容量を上げることを検討してください。
外付け回生抵抗がない場合は、外付け回生抵抗を取り付けることも考えてください。
また、Pr0.16の値が適切かどうかも確認してください。(0:内蔵抵抗、1:外付け抵抗10%制限、2:外付け抵抗制限なし、3:回生動作なし)
●減速で発生する場合
負荷を軽くするか、減速時間を長くする、停止時間を長くする、動作速度を下げることを検討してください。
外付け回生抵抗がない場合は、外付け回生抵抗を取り付けることも考えてください。
外付け回生抵抗の容量に問題がない場合は、Pr0.16を2に設定して、回生過負荷異常を無効にすることもできます。
また、Pr0.16の値が適切かどうかも確認してください。(0:内蔵抵抗、1:外付け抵抗10%制限、2:外付け抵抗制限なし、3:回生動作なし)
●変速で発生する場合
速度が急変している可能性があります。この場合は、減速時間を設定してください。
【原因】:Err12.0 過電圧異常保護(アンプA、B枠の回生による過電圧異常保護)
Err12.0は、アンプA、B枠が回生抵抗を内蔵していないため、回生エネルギーが発生するとPN電圧が上昇し、過電圧検出レベルを超えるとErr12.0が発生します。
【処置】:Err12.0 過電圧保護(アンプA、B枠の回生による過電圧異常保護)
回生容量を増やすために、外付け回生抵抗を取り付けてください。内蔵抵抗の配線を変更し(ジャンパや短絡バーがあれば取り外し、内蔵抵抗と同時に使用しないでください)、A5の場合はB1-B2に、A6の場合はP-Bに外付け回生抵抗を接続してください。Pr0.16を1に設定し、10%のdutyで回生過負荷異常を発生させるか、Pr0.16を2に設定し、回生過負荷異常を無効にする設定を行ってください。
回生抵抗の抵抗値は、内部の回生抵抗駆動用パワートランジスタの電流容量によって決まります。オプションで推奨されている抵抗値は最小値です。アンプの破損を防ぐため、それ以下の抵抗は使用できません。また、回生過負荷異常を無効にする設定では、常時回生が発生し、アンプ内の発熱が増加するため、常時引っ張られるような用途には使用できません。
回生負荷率は、アンプの前面パネルの"d14.rG"のモニタモードやPANATERMのモニタ、波形グラフィックで確認できます。回生負荷率が100%になると異常となります。回生過負荷警告(警告番号A1)は、85%で発生しますが、運転に影響を及ぼす動作は行いません。