A6シリーズ(現行品)・A5Ⅱ/A5シリーズ(受注終了品)共用
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Err26.0 過速度保護 について、原因と処置を教えてください。[30082]

Err26.0 過速度保護 について、原因と処置を教えてください。

【原因】
過速度異常のレベルは、モータの最高回転速度の1.2倍の設定が基本となっており、その設定値以下であれば、ユーザパラメータのPr5.13で任意に設定が可能です。過速度異常保護は、設定レベルに到達すると一瞬でも発生します。

【処置】
回転数は、アンプの前面パネルの“d01.SPd”のモニタモードやPANATERMのモニタの『実速度』、波形グラフィックで確認することができます。

(1)動作せずに過速度異常が発生する場合
まず、モータケーブルとエンコーダケーブルが他の軸と入れ替わっていないかを確認し、問題がなければモータを交換してください。

(2)動作して過速度異常が発生する場合(回転数を確認しながら)
● 通常動作の場合
PANATERMの波形グラフィックで回転数を確認し、オーバーシュートがある場合は、ゲイン調整を再度行ったり、加減速時間を増やしたりしてください。また、上位からの指令入力や途中での負荷変動、ゲイン切替の適切性を確認してください。

● 位置制御の場合
1回転当たりのパルス数が正しいかを確認してください。

● 速度制御の場合
1V当たりの回転数設定が正しいかを確認してください。

● ゲイン調整中の場合
PANATERMの試運転中にJOG動作を行い、過速度異常レベルを自動で低い設定に変更してください。STEP動作中には運転パターンを見直し、上位からの運転パターンの見直しや適切なゲイン切替、位置制御や速度制御のパルス数や回転数設定の確認を行ってください。