PhotoMOSリレーの『短絡保護機能付ラッチタイプ』と『短絡保護機能付ノンラッチタイプ』の違いは?
次に解説いたします。
◆ 短絡保護機能付きラッチタイプ
過電流を検出すると負荷電流を遮断し、PhotoMOSリレーをOFF状態に保持するタイプです。
PhotoMOSリレーに内蔵された短絡保護回路が過電流を瞬間的(Typ. 50μs)に完全に遮断しますので、PhotoMOSリレー以降の回路部品を過電流から保護します。
また、過電流を完全に遮断するため、PhotoMOSリレーの発熱はほとんどなく、PhotoMOSリレーも破壊することはありません。
リレー機能を復活させる場合は、一度入力電流をオフし、再度オンさせることで復帰します。短絡保護機能を働かすため入力電流は平均5mA以上を確保してください。
注) 短絡保護機能は回路への過電流保護を目的としていますので、突入電流やノイズについても過電流として検知し、出力電流を遮断、オフ状態を保持することがあります。そのため、負
荷電流は突入電流やノイズを含め、最大負荷電流以下としてください。
【出力電圧ー出力電流の特性】
短絡保護機能付きPhotoMOSリレーのV-I特性

【ラッチタイプの動作チャート】

PhotoMOSリレー GU SOP 1a 短絡保護機能付ラッチタイプ

◆ 短絡保護機能付ノンラッチタイプ
負荷電流がある一定以上の過電流に達すると出力側の短絡保護機能が働き、負荷電流を遮断します。その後、負荷電流をモニターし、負荷電流が正常値に戻れば通常リレー動作に自己復帰します。短絡保護機能を働かせるため、入力電流はIF=10mA以上で確保してください。
【ノンラッチタイプの動作チャート】

PhotoMOSリレー GU 短絡保護機能付ノンラッチタイプ

詳しくはこちらの記事もご参照ください。
制御機器知恵袋 PhotoMOSリレーの短絡保護機能について