NA2-N28を1台追加して出力を束ねたら、遮光してもOFFにならない。対策は?
NA2-N28を1台追加して出力を束ねたら、遮光してもOFFにならない。対策は?
【結 論】
残念ながら、NA2-N28 × 2台の出力を束ねてご使用いただくことは、できま
せん。(図1)
【対 策】
NA2-N28 × 2台の出力に、それぞれ、汎用リレーを接続し、リレー接点のN.O.
(A接点)を直列接続して負荷を制御します。(図2)


【出力を束ねて使用できない理由(図1の回路の動作説明)】
動作は、
・全光軸入光時:出力ON
・1光軸以上遮光時:出力OFF
で固定です。
したがって、図1の回路の場合、2台のNA2-N28 の全光軸がすべて入光状態で、
2台共出力ON状態になっているので、負荷が動作(ON)します。(図3)
ここで、どちらか一方のセンサの光軸が1光軸以上遮光になった場合、負荷を非動作
(OFF)にしたいのですが、2台のセンサの出力がワイヤードORになっているため、
負荷は動作(ON)してしまいます。(図4)
なお、負荷が非動作(OFF)となるのは、2台共遮光状態で、出力が2台共、OFF
になった場合になります。(図5)



【対策回路の動作(図2の回路の動作説明)】
NA2-N28の出力動作は、
・全光軸入光時:出力ON
・1光軸以上遮光時:出力OFF
で固定です。
したがって、図2の回路の場合、2台のセンサの全光軸がすべて入光状態で、2台共
出力ON状態になると、直列接続したN.O.が両方共導通し、負荷が動作(ON)
します。(図6)
どちらか一方のセンサの光軸が1光軸以上遮光になった場合、遮光になった側の出力が
OFFとなり、N.O.が開(オープン)になります。
したがって、直列接続した2台のN.O.が非導通となり、負荷は非動作(OFF)と
なります。(図7)



【警告(重要)】
NA2-N28を含むNA2-Nシリーズは、安全用途ではご使用いただけません。
NA2-Nシリーズはエリアセンサであるため、万一、故障した場合、危険側故障
(Failure to danger)となる可能性があるためです。
(危険側故障という用語は、JIS B 9700 に記載があります。)
人体検知・安全用途には、必ず、ライトカーテンをご使用願います。
なお、NA2-Nシリーズを人体検知・安全用途に使用し、万一、死亡または、重篤は
災害が発生しても、当社はその責任を一切負えません。(取扱説明書 参照)
