HG-C1100をL-ONで使用。ヒステリシスを微調整できない。なぜですか?
HG-C1100をL-ONで使用。ヒステリシスを微調整できない。なぜですか?
残念ながら、制約条件に合わない様なヒステリシスには、微調整できません。
HG-Cシリーズを通常検出モード、L-ONで使用する場合、ヒステリシスの微調整には、
次の2つの制約条件があり、両方共、満たす必要があります。
1) | しきい値 - HYS(ヒステリシス) | ≦ 35.00(mm)
HG-C1100の場合、測定中心、測定範囲は100mm±35mmで、L-ONで使用の場合、
測定値が小さくなる側にヒステリシスが付きますので、制約条件を数式で表すと、
上記のようになります。
2) HYS(ヒステリシス):0.02mm(MIN.) ~ 35.00mm(MAX.)
HYSは上・下限値が決められており、この値を超える場合、しきい値を設定することは
できません。
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図1はしきい値、HYS(ヒステリシス)が初期状態で、出力動作を通常モード、L-ONに設定
した場合の動作チャートです。
HYS(ヒステリシス)は測定値が小さくなる側(出力がON ⇒ OFFに変化する側)に
付きます。
しきい値、HYS(ヒステリシス)共に、測定範囲内にあり、制約条件(1)、(2)共、
満たしています。
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図2はしきい値が初期状態で、HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)に設定変更した
状態です。
・| 0.00(しきい値) - 35.00(HYS) | = 35.00となり、HYSを35.00(mm)
より大きくすると、制約条件(1)を満足しません。
・HYSを35.00(mm)より大きくすると、制約条件(2)を満足しません。
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図3はしきい値を-10.00(mm)に設定変更した状態です。
この状態から、HYS(ヒステリシス)を25.00(mm)より大きくすることは、できません。
・| -10.00(しきい値) - 25.00(HYS) | = 35.00となり、
HYSを25.00(mm)より大きくすると、制約条件(1)を満足しません。
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図4はしきい値を10.00(mm)に設定変更した状態です。
この場合、測定値が-25.00(mm)になると、出力がON ⇒ OFFとなります。
この状態から、HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)より大きくすることは、できません。
・HYS(ヒステリシス)を35.00(mm)より大きくすると、制約条件(2)を満足しません。