用語解説:光電センサの最小検出物体とは、なんですか?
用語解説:光電センサの最小検出物体とは、なんですか?
・光電センサ、ファイバセンサ、レーザセンサの検出物体に関する仕様のひとつで、
検出物体を検出する際、最低限必要な検出物体の大きさというものがあり、
この値以上の大きさは検出可能ですが、この値未満の大きさの検出物体は基本的には検出できません。
この、最低限必要な大きさの検出物体のことを、最小検出物体といいます。
・最小検出物体の規定は、検出形態により、次のように異なります。
<透過型> 投光器と受光器のレンズを結んだ領域(有効光芒と呼びます。)が
最小検出物体の幅となります。

<ミラー反射型> 反射ミラーの大きさが最小検出物体の幅となります。

<拡散反射型> 規定は特にありませんが、機種により金線または、銅素線でφ※※㎜という
仕様の決め方になっています。

・具体的な例として、CX-400シリーズの最小検出物体は、下表のようになります。

・最小検出物体の値は、検出物体が静止している場合の値となります。
検出物体が移動している場合は、移動速度とセンサの応答時間を乗じた値を加えたものが
検出可能な検出物体の値となり、数式として次のように表わすことができます。
(式にV=0 (検出物体が静止状態)を代入すると、W (㎜) ≧ A (㎜)となり、
論理的に説明がつきます。)
W (㎜) ≧ V (㎜/ms) + t (ms) + A (㎜)
・t (ms) センサ応答時間
・W (㎜) 検出物体の移動方向に対する長さ
・V (㎜/ms) 検出物体の移動速度
・A (㎜) 最小検出物体幅
最小検出物体幅 A の基本的な考え方
・透過型の場合 :光軸径(有効光芒)
・ミラー反射型の場合 :反射ミラーの大きさ
・反射型(スポットタイプ) :スポットサイズ
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